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サーバーが発する熱で温まった冷却液をポンプで循環させ、熱交換器で外部冷却装置の冷水と熱を交換。
その後、冷却された液が再びラックへ戻ることで、効率的な冷却サイクルを実現します。
【冷却の仕組み】
❶サーバーの排熱で冷却液が温まる
液漕ラック内で稼働するサーバーからの熱を冷却液が吸収します。
❷冷却液をポンプで循環
温まった冷却液は、ポンプによって循環ラインへと送り出されます。
❸熱交換器で冷却液を冷却
外部冷却装置(冷却塔やチラー)からの冷水で熱交換を行い、冷却液の温度を下げます。
❹冷却された液がラックへ戻る
冷却された液は再び液漕ラックへ戻り、冷却サイクルを繰り返します。
高密度なAI・GPUサーバーの普及に伴い、空冷のみでは冷却能力や効率の限界が見え始めています。
こうした課題に対応するため、さまざまな冷却技術が用途に応じて進化・多様化してきました。
各方式には、用途や設置条件に応じた適材適所があります。
特にAI・GPUサーバー環境をはじめ、
HPC、エッジ、ブロックチェーン・マイニング、高負荷システム
など、幅広い分野で導入が進んでいます。
当社オリジナルの液浸冷却専用フルードで、安定した品質と高い安全性を備えています。
無毒性で人や環境に配慮されており、密度・粘度・引火点などの物性も液浸冷却に最適化されています。 ICEraQシリーズと組み合わせて使用することで、より高い冷却効率と信頼性を実現します。
■冷却液の特徴
色 : 無色透明
密 度(15℃): 0.837g/㎤
動粘度(40℃): 34.8㎟/s
引 火 点 : 254℃
自然発火点: 402℃
消防法区分: 可燃性液体類
安 全 性 : 毒性なし。人体や環境に対して高い安全性を確保。
液浸冷却では、サーバー全体を冷却液に浸す構造のため、空冷用サーバーとはいくつかの構成上の違いがあります。
ただし、多くの場合、既存の汎用サーバーを一部仕様変更するだけで対応が可能です。
■液浸用サーバーへの主な対応方法
① CPUグリースの処理
空冷で使用されるサーマルグリース(熱伝導ペースト)は、液中で流出する恐れがあるため、 液浸環境に適したサーマルフォイル
(熱伝導シート)に置き換えます。
② ファンの取り外しとエミュレータの装着
ファンをすべて取り外し、ファン異常検知を回避するためのエミュレータチップを装着します。
③ ストレージのSSD化
可動部があるHDDは液浸に不向きなため、SSDへの置換が推奨されます。
ファンを取り外すことで、サーバー1台あたり
20%以上の消費電力削減 が期待できます。
液浸冷却による全体のPUE改善に加えて、個々のサーバーでの省電力効果も得られます。
液浸冷却ではサーバーファンの電力が不要となり、冷却はポンプのみで対応可能。
空冷と比べて消費電力を大幅に削減できます。
※本比較はフリークーリングを前提とした最適条件での一例です。
サーバー負荷や外気温等により、補助冷却(チラー等)が必要となる場合があります。
液浸冷却は、冷却機器の削減・スペース効率化・空調不要によって、
データセンター建設費を最大50%、冷却エネルギーコストを90%削減。さらに、ファンレス運用や高効率化によりランニングコスト全体を
約50%削減します。
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