環境・エネルギー製品(太陽光架台、業務用充電器)

環境・エネルギー製品イメージ

環境・エネルギー製品は、エネルギー効率の向上と環境負荷の軽減を目的とした
製品群です。これらの製品は、設置や運用において新たな可能性を提供し、
持続可能なエネルギー利用を支援します。施設や機器の運用効率を最大化し、
エネルギー管理を最適化することで、コスト削減と環境保護を同時に実現します。

太陽光・環境・エネルギー製品一覧

環境・エネルギー製品の開発経緯と特徴

フォービスソーラーベースの製品開発に至った経緯

近年、再生可能エネルギーの活用が進む中で、太陽光発電システムの導入は、企業や公共施設にとって重要な選択肢となっています。
特に都市部では、限られたスペースを活用するためにビルや工場の陸屋根への設置ニーズが高まっています。
しかし、従来の太陽光パネル用架台は、屋根面にアンカーを打ち込んで固定する方式が一般的でした。

この方法では、防水層を貫通する必要があるため、防水処理や補修工事が不可欠となり、施工の手間やコストが増大するという課題がありました。
特に陸屋根(フラット屋根)の場合、防水層の破損リスクが施工業者の悩みの種であり、設置ハードルの高さが導入の障壁となっていたのです。

こうした現場の声を受けて私たちは、「アンカーレス」という新たな発想に着目しました。
アンカーを使わずに架台を設置することで、屋根への負荷や防水への影響を最小限に抑えつつ、安全性と安定性を両立する方法を模索。
設計・構造・素材選定までゼロベースで検討を重ね、陸屋根へのスムーズな施工を実現する製品の開発に至りました。

こうして誕生した「フォービスソーラーベース」は、アンカーレスで施工可能な太陽光架台として、現場の課題を解決し、導入障壁を大きく下げることに成功。
特に防水層を傷つけずに設置したい法人顧客や施設管理者、設置業者から高く評価されています。

今後も、現場からのフィードバックを活かし、より柔軟で信頼性の高い製品設計を進めてまいります。

フォービスソーラーベースの特徴

「フォービスソーラーベース」は、アンカー固定を必要としない構造を採用した太陽光発電用架台システムです。

従来の鋼板架台では、太陽光パネルの背面に風が吹き込むことで、架台を持ち上げようとする“揚力”が発生するため、構造物にアンカーでしっかり固定する必要がありました。

しかし本製品では、架台全体を覆うカバー構造と、風を受け流す独自の形状設計により、この揚力を大幅に低減。スタンダードタイプでは揚力を約1/4に、東西タイプでは約1/5に抑えることに成功しています。

この設計により、防水層への影響を最小限に抑えながら、陸屋根へのスムーズな設置が可能となりました。さらに架台自体は軽量でありながらも、以下のように各種国内試験によって高い安全性と耐久性が実証されています。

風速試験(川田工業):風洞試験にて、破損やズレなどの異常なし
耐震試験(エミック):震度6強〜7相当の地震波による振動試験で耐性確認
機械的荷重試験(当社千葉工場):最大5400Pa(約1459kg)の荷重に耐える構造
環境試験(住ベリサーチ):高温・高湿・塩水噴霧・温度サイクルなど過酷環境下で異常なし

加えて、施工性にも優れたシンプルな構造となっており、組み立ても容易。これにより工期短縮や人件費削減にも貢献し、限られた設置スペースにも柔軟に対応します。

こうした特長により、公共施設、医療機関、マンション、冷凍倉庫など幅広い現場で採用されており、全国で1000件以上の導入実績を誇る製品となっています。

イーチャージタップの製品開発に至った経緯

近年、教育機関や業務現場において、タブレットやノートPC、モバイル端末など多数の電子機器を一括管理・充電するニーズが急増しています。

特に「GIGAスクール構想」による1人1台のタブレット導入が進む中、学校でのタブレット保管庫における輪番充電の必要性が顕在化しました。
限られた電源容量の中で、ブレーカーを落とすことなく安全に複数端末を充電したいという要望は、全国の教育現場から多く寄せられていました。

また、電動自転車を多く運用する配達業・倉庫業・シェアサービス業などでも、同様に「大がかりな電気工事をせずに、多数の充電を効率よくこなせる製品が欲しい」というニーズが高まっていました。
ここで言う工事とは、例えば分電盤の増設や専用回路の敷設といった、時間もコストもかかる電気設備工事です。
多くの現場では、既存の電灯契約やコンセントを活用し、スムーズに運用を始めたいという要望が強くありました。

こうした課題を解決するために開発されたのが「イーチャージタップ®100」です。

1つの電源コンセントから最大100台までの接続機器を管理し、設定した電流値を超えないよう自動制御する輪番充電システムを搭載。

既存設備を活用しながら、安全性と効率性を両立したスマートな充電ソリューションとして、多様な現場に導入が進んでいます。

イーチャージタップの特徴

イーチャージタップ®100」は、電源1口で最大100台の機器を効率よく、安全に充電できる輪番制御式の電源管理システムです。

この製品の特長は、順番に通電を切り替えて過負荷を防ぐ輪番充電制御を使っているところにあります。

たとえば、タブレットやモバイル端末などを一度にたくさん充電しようとすると、電源に負荷がかかりすぎてブレーカーが落ちてしまうことがあります。
それを防ぐために、イーチャージタップ®100は、すべての機器に同時に電気を送るのではなく、必要な分だけ順番に通電を切り替えるしくみになっています。
電流の上限を自動で見ながら、少しずつ充電を進めていくイメージです。

こうした仕組みにより、専用回路の工事や電力契約の変更といった面倒な作業をせずに、今ある電源だけでたくさんの機器を安心して充電することができます。

充電が進んで電流が下がった機器があれば、次の機器に切り替えて通電。待機している機器も無駄なく順番に充電されていくため、時間と電力のムダがありません。

導入もとてもシンプルで、タップ本体を設置してコンセントに挿すだけ。
教育現場のタブレット保管庫や、物流・店舗などの業務用端末管理の現場でも、設備をそのまま活かして使える点が高く評価されています。

過負荷を防ぎながら、使いやすく、安全に多台数充電できる。そんな、現場にやさしい充電管理のかたちを実現するのが、イーチャージタップ®100です。