ニュースリリース詳細公開日:2022年04月04日

NEW コンテナ型液浸データセンターで消費電力43%減に成功

2021年6月よりKDDI株式会社、三菱重工株式会社、NECネッツエスアイ株式会社のもと

実施して参りました当社『液浸冷却装置を活用した小型データセンターの実現に向けた実証実験』

にて従来型のデータセンターと比較して43%減の消費電力(注1)とPUE1.07(注2)のコンテナが

コンテナ型スモール液浸データセンターを実現いたしました。

 

日本フォームサービス株式会社はKDDI株式会社、三菱重工株式会社、NECネッツエスアイ株式会社

の3社のもと、本実証のコンテナ内で稼働させた当社「液浸冷却装置ICEraQシリーズ」を大規模な

データセンターへの導入に向け、2022年4月1日からKDDI小山テクニカルセンター(以下KDDI小山TC)での試験運転を開始いたします。

 

また、KDDI株式会社においては2024年度中に液浸冷却装置の商用提供を目指すということもあり

当社においても主要各社と協業しながら、本実証を通じて、地球環境保全を目的とした消費電力削減

および脱炭素化の取り組みとして、液体でサーバーを冷却する液浸冷却装置を活用し、国内における

社会実装を目指していきます。

 

https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2022/03/29/5971.html

 

 

【本実証について】

1.実証期間

2022 年 4 月 1 日から 2023 年 2 月 28 日

2.実証内容

 (1)冷却効率の立証

・最適化されたラジエーターや外気冷却装置を開発し、データセンターでの実装を想定した

排熱処理能力の向上と省電力化を目指します。

・日本の厳気象などを想定し、冷却能力が十分に機能することを確認します。

 (2)高可用性の実現

・液浸冷却装置および外気冷却装置に可用性を持たせ、ティア4 (注3) レベルのデータセンター

での実装設計を具現化し、安定稼働の成立性を検証します。

 (3)商用導入計画の具現化

・保守体制の検討も含めた実践的な運用を行い、国内での商用普及や導入計画の
具体化を図ります。

 

3.当社の役割

液浸冷却装置の設計及び製作と運用

 

4.参画企業

主要企業: KDDI  /  三菱重工  / NECネッツエスアイ

協力企業:当社を含む17社

 

注1)PUE1.7のデータセンターの総電力と比較した場合。
注2)PUEは、以下の式で算出されるデータセンターのエネルギー効率を測る一般的な指標で、値が小さいほど、データセンターのエネルギー効率が良いとされています。 PUE = データセンター全体の消費電力量 (kWh)/IT機器の消費電力量 (kWh)
注3)ティアとは、データセンターの品質を評価・格付けする基準です。ティア4とは、付帯設備の冗長性などにより
データセンターとしての品質が最も高く維持されているという基準です。